親和会婦人部主催チャリティ落語会終了報告★

毎年恒例の、林家正雀師匠をお招きして、開催しております落語会ですが、今年は、先日6月9日(木)に、田園調布せせらぎ公園内、旧ラケットハウス 2Fにて、開催させていただきました。

今回は、東日本大震災の被災地への支援のために、チャリティ落語会とさせていただき、会費の一部を義援金として寄付させていただくことといたしましたが、おかげさまで、今年も大変盛況で、後ろの方には椅子がなくなってしまうほどで、親和会の役員の男性陣には、立ち見をしていただきました。

本年度の、演目は、

  1. お血脈
  2. 毛せん芝居
  3. 茶漬け間男
  4. 牡丹燈籠ーお札はがしー

です。

林家正雀師匠は、故林家彦六師匠の最後の弟子として、人情噺・芝居噺・怪談噺の面白さを、今に伝えていらっしゃる方ですが、今年は、通常ではなかなか聞くことのできない、めずらしいお話を取上げて、演じていただきました。

その中の、ひとつ、「お血脈」という演目を、後ろの方でご紹介していますので、楽しんでくださいね♪

どの演目も、とてもおもしろく、そして素晴らしく、みなさん笑いの渦に包まれました。
最後には、師匠お得意の踊りもご披露いただき、今年もまた、楽しい一日となりました。

今年もまた、開催のために尽力いただきました、O様、ありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

なお、林家正雀師匠による、お座敷落語もまだお席に余裕があるそうです。
二階のお座敷で落語を楽しんだ後、美味しいお寿司を頂くのも一興とのこと。
ぜひ、奮ってご参加ください。
(ご興味のある方は、メッセージにてご連絡ください。)

場所

寿し昭月℡044-544-2136 南武線、鹿島田下車 5分
日時
6月18日土曜 3時開演
会費
2000円

来年も、開催予定の出張落語会。
みなさま、どうぞ、お楽しみに~♪

☆ ☆ ☆

「お血脈」あらすじ

善光寺に【お血脈】と言う名のハンコがあった。これは一種の免罪符で、浄財百疋(一疋=二十五文)を払って額にスタンプしてもらうと、どんな罪を犯していても極楽往生ができるという大した代物。

「極楽行き大安売り」のお血脈が大流行したおかげで、世の亡者は猫も杓子も極楽へ行ってしまう。
地獄は開店休業状態、鬼どもが喰うに困って往生しそうな不景気に頭を抱えた閻魔大王は緊急会議を招集した。
そこで見目嗅鼻(みるめかぐはな)なる知恵者の鬼が、【お血脈】の件を、ご注進する。

「こいつを盗んでしまえば、地獄にまたお客が来るでしょう」

閻魔大王、すっかりその気になってしまい、【お血脈】奪取の為の人材集めを開始した。幸い、ここは地獄であるから泥棒の人材ならごまんと所属している。
あれは駄目、これは駄目と協議した結果、白羽の矢が立ったのがかの有名な大盗賊・石川五右衛門。

生前、豊臣秀吉の生首欲しさに伏見城へ忍び入り、鴬張り(千鳥の香炉とも)のお陰で捕縛された五右衛門は、その最期を終えた油の煮立った釜で、地獄に来てからも汗を流しつつ「石川や~」とかなんとか唸っている。

大王の使いが事の次第を伝えると、五右衛門先生風呂から上がり、張り切って黒の三枚小袖、朱鞘の大小、素網を着て、重ね草鞋(わらじ) 、月代(さかやき)を森のごとくに生やし、六方を踏みながら大王のもとに乗り込んできた。

話を聴き、『見事盗んで見せましょう』と請け負った五右衛門、娑婆に出てくると早速闇夜に乗じて善光寺に浸入。
宝物殿に入って【お血脈】の捜索を開始した。
ところが探しても探しても見つからない、とうとう諦めて帰ろうとすると、頭上の棚になにやら小さな箱がある。
開けてみるとまた箱、開けてみるとまた……と言うマトリョーシカみたいな箱を開け、中身を見るとまごう事なき【お血脈】。

そのまま盗んで消えればよかったものの、元々芝居好きだった五右衛門先生、有職鎌倉山の泥棒権平のノリで――

「アァありがてえ、かっちけねえ。まんまと善光寺の奥殿へ忍び込み、奪い取ったるお血脈の印。これせえあれば大願成就、アァありがたや、かっちけなやァァ!」と踊りながら、自分のおでこに押し頂いたもんだから、自分が極楽へスーッ……

( ´艸`)≧(´▽`)≦

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